夢と現実

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バスルームの鏡に自分が映る。 昨日と変わらない姿。 だけど、確実に変わった身体。 なのに、拭えない不安はなんだろう? いつもより温めのシャワー。 火照った身体には丁度いい。 「恭……」 受け入れてくれた恭。 すごく嬉しくて、幸せだったのに―― なんであんなにつらそうな表情を見せたの? 兄妹だから? でも、血は繋がってないんだから……。 「大丈夫」 そう呟いてみる。 『好きだよ、シオ』 あの言葉を信じよう。 優しい口付けと、暖かいあの手を、 そして、重ねた肌の温もりを―― 「――もうっ!!」 顔を赤くして、両手で覆って蹲って。 すごく恥ずかしい。 だけど、 すごく、 嬉しい――。
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