第17話★大幅ページ増のため随時更新

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唇が離れて、すぐに耳たぶに心地いい痛みが走る。 耳はだめなんです――。 息はできるようになったのに、熱い息を耳にかけられて 苦しくなる――。 何かがもどかしくて。 オオカミさんにしがみついてしまう。 「雫、ちゃんと感じて?」 耳元で囁かれて、敏感になってるせいで声が漏れそうになる。 ――感じてる。 苦しいくらい、オオカミさんのこと。 首を這う舌の感触に震えてるのも、オオカミさんは気づいてるはずなのに。 チュッと音をたてて首から胸元まで移動していく。 弄ばれるように胸の中心に舌が絡みつく。
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