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「ちょっと、強引過ぎた?」
思い当たることを口にする。
「……」
布団の中から返ってきたのは沈黙。
当たりか――。
「嫌だった?」
布団の上から赤ずきんの身体の上に手を置いた。
「い、嫌じゃないです!」
少し大声で言われて、思わず笑ってしまう。
「ただ、まだわからなくて――」
くぐもった声。
「わからないって、何が?」
布団をそっとめくって、出てきた赤ずきんの頬に触れる。
ビクッとしたまま、固まる赤ずきん。
「気持ちよくなかった?」
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