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白い制服を着た女性が顔を覗き込んでいる。
――看護婦さん?
「奥様が寝ていらしたお部屋にお運びしましたよ。今は三人で眠っていらっしゃいます。あら……あれ? そちらの方、あちらのお部屋にもいらっしゃったわ?」
「ほ、本当ですか!!!! 成功したんですね!!!!」
失われた気力が、体の内側から突然蘇ったような感覚だった。
「ええ。出血量が酷かったわりには内臓ギリギリで傷をつけておらず、一命を取り留めたというところでしょうか……
発砲による損傷はどちらかというとショック死の方が多いんです。それに耐えたお兄様は、凄くお強い人だと思いますよ。
そちらの方もご一緒に……座椅子くらいしか用意出来ませんが仮眠した方が宜しいかと――」
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