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上目遣いについて考えていると、あることに気がついた。
「お前、赤白帽は?」
話を逸らすように問い、一歩下がる。
「へ?ぁあ?!忘れちゃった!!」
「今すぐ取り行ってこい!」
「うんっ!」
慌てて教室へ戻るまさやを見送りながら内心ホッとする。
「ふぅ~ん?」
「わっ!??」
背後から突然声がした。
振り向くとそこには下駄箱の裏からこちらを覗く一人の女の姿があった。
女と言っても俺達と同学年だ。
覗いている時点で少しおかしいが、もっとおかしいのがそいつがとてもいい笑顔で笑っていたことだ。
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