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亮賀「なんか…騒がしいな…」
亮賀は目を開けてみた。すると、先程までいた病室とは別世界の場所にいた。
まるで地下鉄の改札のような所に亮賀はいた。ベンチに座っていたのだ。
亮賀「これが…天国?」
?「想像とは違ったかい?」
隣には老人が座っていた。髭を生やし、杖をついている。
亮賀「あなたは?」
老人「君と同じじゃよ。病気で死んだんじゃ」
亮賀「この世界のことを知ってるの?」
老人「なんでもここはこの先の天国での待遇を決める場所らしい」
亮賀「並んだ方がいいのかな?」
亮賀は隣のレーンの長蛇の列を指差し言った。
老人「いやあれは…そもそも向かう場所が違うでの。わしらは呼ばれるのを待てばいい」
亮賀「呼ばれるって…名前で?」
老人「番号じゃ。左腕を見てみい」
亮賀の左腕には109番と書かれていた。
老人「わしの次じゃな。ならもうすぐじゃ」
電光掲示板に108番と写し出される。
老人「じゃあな少年。よい暮らしを」
亮賀(暮らし?)
疑問に思ったが亮賀は自分の番号が呼ばれるのを待つことにした。
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