第1話

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亮賀「なんか…騒がしいな…」 亮賀は目を開けてみた。すると、先程までいた病室とは別世界の場所にいた。 まるで地下鉄の改札のような所に亮賀はいた。ベンチに座っていたのだ。 亮賀「これが…天国?」 ?「想像とは違ったかい?」 隣には老人が座っていた。髭を生やし、杖をついている。 亮賀「あなたは?」 老人「君と同じじゃよ。病気で死んだんじゃ」 亮賀「この世界のことを知ってるの?」 老人「なんでもここはこの先の天国での待遇を決める場所らしい」 亮賀「並んだ方がいいのかな?」 亮賀は隣のレーンの長蛇の列を指差し言った。 老人「いやあれは…そもそも向かう場所が違うでの。わしらは呼ばれるのを待てばいい」 亮賀「呼ばれるって…名前で?」 老人「番号じゃ。左腕を見てみい」 亮賀の左腕には109番と書かれていた。 老人「わしの次じゃな。ならもうすぐじゃ」 電光掲示板に108番と写し出される。 老人「じゃあな少年。よい暮らしを」 亮賀(暮らし?) 疑問に思ったが亮賀は自分の番号が呼ばれるのを待つことにした。
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