第1話 異国の地へ

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外は人だらけ。 ざっと200人は下らない。 名前が書かれた紙を上げている人が沢山……居過ぎて分からない。 予想外の事態。 額に薄っすら汗が滲む。 そんな様子を察してか、追い打ちをかけるように人が来る。 が…何を言っているか全く分からない。 片言の英語でどこに行くのか聞かれた気がする。 しかし咄嗟には聞き取りができても返事できるほど英語を勉強していない。 暫く黙っていると次の客を探しにプイと何処かへ行ってしまった。 寧波「ニンポー」(Ningbo)という所に会社があるが迎えが来ていると信じて紙のボードを探しながらひたすら待つ。
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