1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ポイント稼ぎにしては狙う相手が違うんじゃないか?」
「バカ言ってんじゃねぇよ!お前らを殺るのが1番手っ取り早くポイントが稼げるんだよ!」
「どんなにデュエルで勝っても貰えるポイントは同じ。なら弱いやつを殺るほうがいいだろ?」
そう言って3人は大声で笑い出した。
そう、彼らの言うとおりどんなにデュエルで強いやつと闘って勝っても貰えるポイントは同じになってしまう。
そしてラクノスたちの成績はあまりいいものでもなかった。
シルレア・ロング。500人中128位。
アンディ・クルーザー。500人中259位。
そして、ラクノス・ヴィル。500人中421位。
「アンディとシルレアはともかく、ラクノス!お前を倒せばポイントは入るんだよ。」
「あらら…どうする、ラクノス?お前、舐められてるぞ?」
ラクノスに質問を投げかけながら失笑をもらすアンディにラクノスはため息をつく。
「別に筆記の成績=強さじゃないことぐらい分かるだろ…」
「だな。まぁ、ラクノスの頭の悪さは元々からだからな。」
「うるせぇよ!」
「おい、何ごちゃごちゃしゃべってるんだ?」
ラクノスたちの話が聞こえないのか向こうのラクノスたちには3人がイライラしてるように見えた。
「さあ、早くやろうぜ。」
向こうの3人が戦闘体制にはいる。
1人は魔導師だが他の2人はガーディアンであるとラクノスは考えた。
「オレが前に行こう。」
「ああ、頼む。」
前衛をアンディに任せ、後ろでラクノスは援護の準備をした。
(うかつに手を出せないな…)
お互い様子をうかがったまま時間か過ぎていく。
「来ねえならこっちから行かせてもらうぞ!」
リーダー格の男が突撃してくると同時に魔導師が呪文を唱え始めた。もう1人のガーディアンはいつの間にか後ろに回り込んでいた。
(瞬間転身!?しかも早い!)
ラクノスは後ろに回ったガーディアンを倒そうと振り向いた瞬間何かにつかまれて動けなくなった。
「!?こ、これは!?」
「バインドか!?」
地面や空中にできた魔方陣から鎖がラクノスだけでなくアンディにも伸びていた。
「ハハハハッ!!!!これでお前らの負けだ!!!!」
リーダー格の男ともう1人のガーディアンが勝ち誇った笑みをみせながら挟み撃ちで襲いかかってくる。
「…ヘヘッ。準備はできたか?」
最初のコメントを投稿しよう!