第1話

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「わりぃ……今日は帰らせてもらうわ」 すると拓は驚いた顔で俺に向かって 「玲音、お前は馬鹿か? 今日の下校の時ほどかわいい子に会うチャンスはないんだぜ? 考えてみろ? 今日は全部活が休みなんだ ……ということは、かわいい子に巡り会うチャンスなんだぞっ!」 そんなこと知ったことではない! 勝手にどうぞって感じなんですけど? 「玲音、中学ん時にあれほど女の子と付き合いたいって言ってたじゃんか?」 「まじで疲れたから、今日は帰らせてもらうわ じゃあ、また明日な?」 俺は拓に向かって、疲れたふりをして見せると 「玲音が、そこまでいうならしょがなぇか……また明日!」 と元気よく手を振りながら、走っていった 俺はそれを見ながら、再び帰ることにした
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