第1話 出会い

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―――その出会いは突然だった。 俺は高校を卒業後、免許を取り、足車となるクルマを探していた。 親父に、軽トラに乗って、農業を手伝ってほしいと言われ、取ったMT免許。 最初は、MT車にしろ。 乗れなくなったら、困るし。 ある程度金は出してやるから。 そう言われて、近所の中古車屋に来てみたけど、今の時代に手頃な値段のMT車はない。 他の中古車屋も、2軒、3軒と見てみたけれど、ボロいクルマとか、4WDの車高の高いやつしかなかった。 悪くはないんだけど、あんまり好きじゃないんだよな。 どうせ乗るなら、普通な感じか、カッコいいヤツがいいんだよな。 そんな感じで、いろいろ考えながら見て回っていたら、5軒目でそのクルマに出会った。 “AZ-1” 確か後ろの方に、そう書いてあった。 見た目は少し古臭いけど、丸いライトに、個性的なボディ。 一目惚れだった…。 しかも、値段は50万で安い。 俺は、帰って親に相談して、後日に親父と一緒に行く事にした。 ―――そして、後日。 俺は、親父と一緒に中古車屋に来た。 そして、親父に欲しいクルマを説明した。 父「このクルマか?? これは、2人乗りだし。 後輪駆動だから、冬は大変だぞ。 他のにしたらどうだ?」 親父は、困ったように言った。 健介「でも、どうしてもこれがいいんだ。 他にいろいろ見てみたけど、MTで安いのないし。 どうしても、これがいいと思ったんだ。」 ワガママだとわかっていながら、俺は言った。 父「そうは言ってもだな…。」 親父は、困った表情する。
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