ふーこのロマンス

8/36
前へ
/36ページ
次へ
「おまえと、何年いっしょにいると思ってる!なんでもお見通しよ!」 「…兄貴…」 「え~、マルちゃんの初恋の人に似てるって人、今日も来てたんですか?」 耳敏いトモが口を挟んだ。 「まあ、よくあんな大勢の中で見つけられるよな」 ケンも、感心しながら話しに加わった。 「今度会ったら、声かけてみたらどないどす?」 ジュンまで話しに乗ってきた。 「バカか、下手に声かけてみろ、周りのファンがどう思うか… それにこの間、俺がタオル落としたやつに声かけて呼び止めただけで、そいつ失神して大変だったことあるし…熱狂的なファンはありがたいが… 難しいんじゃねぇ…」 とオニクが言った。 「兄貴は、特別ですよ~人気半端じゃないっすからね…。」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加