ふーこのロマンス-2

11/40
前へ
/40ページ
次へ
楽しい会話のおかげで、美優達が待つケンの実家にたどり着くまで、時間の長さを感じなかった。 郊外の静かな街並みの住宅街の一角に車は止まった。 ケンが車から降りて、玄関のインターホンを押しながら 「ただいまーパパだよ!」 と呼びかけた。 しばらくして、玄関から奥さんの美優が出てきた。 「お帰りなさい!ケン」 にこやかに笑ってる美優は、スッゴく綺麗な人だった。 美優の足元から、小さな男の子が玄関から飛び出してきた。 「パパ~」 そう言って、その男の子は両手を上げてケンに近づいていった。 ケンは、素早くしゃがんでその男の子を軽々と抱き上げた。 ケンの息子の岬くんだとふーこはすぐわかった。 …んふっ!かわいい! ケンさんに、ソックリ!
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加