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一方、ふーこの母の訃報を沙都から一足遅く聞いた流衣…
仕事の合間を縫って、ふーこのアパートを探し出し、アパートの前まで駆け付けた。
すると、二階のふーこの部屋の扉が開いた。
ふーこの部屋から、若い男が出て来た。
続いて、ふーこも顔をだす。
…ふーこ…
久しぶりのふーこの姿を見つけた流衣!
二人の様子を黙ってみていると、ふたりの見つめ合う様子にただならぬ仲だと流衣は直感した。
その男は、ふーこのオデコにキスをして、笑って手を振ってふーこの部屋から出ていった。
ふーこも嬉しそうに、男に手を振っていた。
そしてふーこは部屋の中に入っていった。
どういうことだ!
ふーこはひとりじゃなかったのか…
流衣は、動揺した。
あいつは、誰なんだふーこ!
あんな若いやつと…
ふーこに会って真実を確かめたい…
しかし、その真実を知るのも怖かった。
ふーこには、俺だけしかいない!そう信じていた流衣…
流衣は、あまりのショックにふーこに会うことが出来ず、その場を離れた。
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