ふーこのロマンス-2-2-2

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一方ここはCLUBボウモア。 通用口のインターフォンが鳴る。 「ハイ!どちらさん?」 「幸子です。…ふーこの友達の…」 マスターは、ふーこの名前で幸子を思い出した。 「ちょっと待ってね」 マスターは通用口から幸子を招き入れた。 「ふーこ、もう来てますか?」 幸子は同棲するふたりをお祝いしようとペアのマグカップを持っていた。 「いや、まだ来てないよ!」 「そうですか…待たしてもらっていいですか?」 「いいですよ。」 マスターはにっこり微笑んでカウンターの隅の席に案内した。 それから30分くらい経ってマルちゃんがボウモアに来た。 「ふーこは?まだ来てないの?」 走って来たのだろう、息を乱しながらマスターに尋ねた。 「まだ来てないよ。」 時計は、もう10時を回っていた。
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