ふーこのロマンス-2-2-2

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ふーこは救急車によって病院に運ばれた。 息はある…だか意識は無かった。 救急車の中、流衣が付き添う。 流衣はふーこの右手を握りしめていた。 …あの時、無理にでも俺が出ていくのを止めていたら… ふーこ!あんなやつのために…そんなにあいつの事… 助かってくれ! 俺は、今度こそお前を守るから! あんなやつに…やっぱり渡せない! お願いだ!ふーこ! 病院に着くと、緊急医療スタッフがキャスター付きのベッドを用意して待ち構えていた。 素早く、ベッドに移されたふーこ! 病院の中に慌ただしく運ばれた。 流衣がずっとふーこに付き添った。 頭の骨と肩の骨が折れていた。 緊急に手術室に運ばれたふーこ。 手術室の扉が閉まる。 手術中の赤いランプが灯された。 主治医が手術室に入る前、流衣に声をかけた。 「家族の方ですね。頭の内出血は開けて診なければ何とも言えませんが、全力を尽くします!」 「お願いします! ふーこを!ふーこを助けて下さい!」 流衣はもう祈るしかなかった。
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