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「…君は、ふーこと付き合ってるそうだね?」
流衣は、単刀直入に聞いてきた。
…やはり知っていた。ふーこがこの人に言ったのか…
今まで、何度も自分に向ける敵意的な視線は、そのためのものだと、マルちゃんは理解した。
「ハイ、付き合っていますが…」
マルちゃんも流衣をまっすぐ見据えた。
「どういうわけで、ふーこなんだ?
君みたいな人気のあるスターが、一回り以上離れてるおばさんと…
君ならもっと若くて可愛い子といくらでもつき合えるだろ。」
腕を組んで少し横を向いて笑いながら吐き捨てるように言った。
だが、目は笑ってない。
「年なんか関係ありません。俺はふーこさんを愛してます。」
マルちゃんは、まっすぐ流衣を見つめた。
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