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一方ふーこは、友達の幸子とランチを楽しんでいた。
「もう~信じられない!ホントにマルちゃんと付き合うことになるなんて~」
幸子は足をバタバタさせながら上機嫌で興奮していた。
「止めてよ幸子!声大きすぎ!恥ずかしいから…」
ふーこは、耳元で幸子に囁いた。
幸子は、少し声のトーンを落としたが、興奮は収まりそうにない。
「あのマルちゃんがねぇ~ふーこと…」
ニヤニヤしながらふーこの腕を肘でつついた。
「だから、止めてよ…恥ずかしいじゃない」
ふーこは頬を染めながら幸子を制した。
「ふーこ!キレイになったね!やっぱり何歳になっても恋はしなきゃね!」
「…もう~幸子!」
「あ~あ…いいなぁ~私も旦那と子供さえいなきゃ、もしかしたらオニクさんと恋に落ちてたかも!」
「なに言ってるの、あんな優しい素敵な旦那様とかわいい子供に!
バチが当たるわよ!」
「アハハハ!そうだね!
で、明日からマルちゃんと一緒に住むの?」
「…うん。」
「やるね~ふーこも!憧れのマルちゃんと同棲かぁ!
まあ、なんかあったら何でも相談にのるからさ!私、応援してるから…
変なキチガイじみたストーカーなんかに負けたらダメだよ!」
「ありがとう!
幸子…頼りにしてます!」
「おう!この幸子にドンと任せろ」
そう言って、幸子は胸を叩いてみせた。
二人は楽しそうに笑いあった。
ふーこは幸せだった。
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