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紙飛行機は、冬の北風に乗ってヒラヒラと下に飛んでいった。
ふーこは紙飛行機の行方に目を凝らしていた。
「ふーこ!何してるんだ?」
いつの間にか帰ってきていた流衣に気がつき、ビックリして振り向いた。
「ちょっと、冷たい風に当たりたくて…」
とっさに、そう答えた。
「バカだな!風邪ひいたらどうする!」
ふーこを窓際から退かせて、流衣は窓を閉めた。
紙飛行機の行方は確認できないまま、ふーこはベッドに寝かされた。
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