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「芸能レポーター、マチルダをナメてもらっちゃあダメだよ!
アンタ達!」
「…えっ!」
「怪しい…特にオニクさん?
いつもの突っ込みに、切れがない!
そして、その無駄に出てる額の汗は?
絶対何か隠してる!」
「な、何も隠してねえって…」
オニクを見つめて、オニクに迫るマチルダ女史!
「ゴメン…、隠すつもりは無かったんだ。
俺の嫁さんのふーこが妊娠したんだ。
だけど、まだ安定期でないし、高齢出産だから、不安もあるんだ。
だから、ちゃんと生まれるまでは、内緒にしておきたくて…
万が一のことがあったら、傷つくのふーこだし…マチルダさんも、ふーこと同じ世代の女性だからわかるでしょ?」
オニクと、マチルダの間に入ってマルちゃんが説明した。
目の前のイケメンマルちゃんのファンでもあったマチルダ女史。
重ねて、マルちゃんがマチルダ女史の両肩に、手を優しくのせて、囁いた。
「内緒にしておいてくれるよね!」
「そう言うことなら…
同じ世代のふーこさんは、アラフォーの希望的存在でもあるからね…」
「ありがとう!」
「だけど、産まれたら、独占インタビューは私でしてもらえるよね?」
「もちろん!」
「もう…マルちゃんとこだったのか!
もしかして、オニクさんに隠し子がいたのかと、
いいスクープ取れたと思ったのに…。」
なんとか、納得してスタジオを出ていくマチルダ女史。
…
「ふーっ!
マル!助かったよ~
ナイスフォローだったよ。」
今までになく焦っていたオニクが、安堵の顔を見せた。
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