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「…俺さ~、ふーこがコロッケ食べるって、声かけられる寸前、隣の駄菓子屋からせんべい盗もうとしてた…
あまりにも腹へってさ…」
「うん、知ってる。」
「ヤッパリバレてたんだ…」
「ずっと、お菓子見つめてたもんね~。」
「ふーこのおかげで、盗まなくてすんだ。
いままでも、どん底の生活してた頃…悪い誘惑もいざというとき、ふーこの顔が思い浮かんでさ~
悪の道に落ちなくてすんだんだ…」
「コロッケ一個でも、救えることもあるんだね!」
「ふーこの思いやりと優しさがこもったコロッケだもん。」
「マルちゃん。」
「今度は、俺の番。
ふーこと俺たちの子供は俺が全力で守るから。」
「ありがとう…マルちゃん。」
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