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シーンは、山口県岩国市飯田町にある工場地帯にて…
時は、夜もふけた頃でありましたので…確か、深夜11時過ぎだったと思います。
毎晩決まってこの時間帯に、千鶴子はふらりと出かけていましたので、アタシ・沙弥香はすごく心配になっていました。
昔のアメリカの有名なホラー映画のワンシーンではありませんが、千鶴子は、息をひそめて遠くに見える工場の跡地を見つめていました。
(ガサガサガサ…)
この時、枯れ草を踏む足音がヒタヒタと聞こえてきました。
後ろから、忍び寄る魔の手が千鶴子の肩をポンポンと叩きました。
「ギャー!!」
千鶴子は、思わず悲鳴をあげました。
千鶴子が振り返ると…
そこには、アタシ・沙弥香がいたのでありました。
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