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僕は夢を見ていた
深い 深い微睡みの中で
誰かが僕の名を呼んでいた
マティアの声でもなく
両親達でもなく
その女性は僕の名を呼んでいた
『私よ……セフィーダ…』
貴女は…誰なんだ?
『私を…忘れないで…』
忘れるも何も…僕は貴女を知らない
『私の愛し子……』
そう呼ぶ女性なんて知らない
なぜそんなに懐かしむように…
悲しそうに僕を呼ぶの?
『私の愛し子はもう貴方しかいない』
僕だけ
僕は貴方を知らない………
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