第十四話

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「待っていたぞ。」 言って黒縁眼鏡の男子生徒が準備室に入って来たのだった。 「待ってた!? じゃあ後から来るなよ!!」 「ふん、俺様は多忙なんだ。」 遅れて来たくせに偉そうだ。 「やぁ刑部くん、今紅茶を煎れるけれど君もどう?」 入宮の奴はミルクティーを用意していた。 「はっ、ミルクティーなんぞガキの飲み物だ。」 男子生徒は入宮を鼻で笑う。 紹介が遅くなったが、こいつの名は刑部軽蔑(オサカベ ケイベツ)。 誰彼と無く軽蔑している。 「あぁ、全くだな。」 俺は自販機で買って来たカフェオレを飲みにかかる。 「三須、お前はいつもそのカフェオレだな。 ま、俺様はブラック飲めるけどな!」 うぜぇ。
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