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俺は振り返る。
声はすれども姿は見えず…。
「こっちだ、戯けが。」
「うわっ!」
何と黒川さんは俺の足元に居た。
「ブレーキを踏み込んだのを最後に脚が折れたのでな、歩け無いので這って来た!」
浜辺にねっ転がる黒川さんだった。
「はっ、あなたが最強の探偵!?
何でボロボロなのよ??」
依子が訝しむ。
「いやぁ、ちょっとした予定調和だ!
エピローグから書いてしまった無理が祟ったのだ、これはその帳尻合わせと言うやつだな。」
「意味が全く解んないんですけど。」
訝る依子。
「ふは、安心しろ最強だが今の私は一回刺されただけで死ぬぞ!?」
「えっ??そうなんだ、ラッキー♪」
「敵に弱点教えないで下さいよ!」
黒川さんは何故、瀕死の状態にも関わらず飛び出して来たのだろうか??
「ふはは、ロリロリ子。ママゴトとは言え貴様は三須くんの妻な訳だ。
つまり、貴様を倒せば私が正妻に成ると言う寸法な訳だな!!」
「くっ!!」
依子が一瞬怯んだ。
「いや、名前変わってますし。
何でもバトルに持って行かないで下さいよ。」
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