第十四話

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大学ノートだ。 中には小学生が描いた様な稚拙な絵がデカデカと載っている。 「さぁ、昨日の続きだ。」 「ふふふ、僕のタイガーパンサーが引き裂いてあげるよ。」 「馬鹿言え、俺様のデスアリゲーターが返り討ちにしてくれるわ!」 え、 え!? 「デュエルッ!!」 と、叫び奴らは数字の書かれた六角鉛筆を交代で転がす。 ノートにはキャラクターの下にヒットポイント、攻撃力、防御力が記載されており 鉛筆に振られた目の数字に即してヒットポイントを引いて行く。 これは、予め決められた上限の数字を割り振って ヒットポイント、パワー、タフネスを構成する。 キャラごとに パワーを重視してヒットポイントを低く設定してしまったり、バランス良く割り振って却って決め手に欠ける弱さに仕上がったりする仕組みだ。 攻撃によって削られるヒットポイントは数字の目では無く、ここで防御力の関係で細かい計算が必要になって来る訳だ。 「おわーー!!くそー!!」 「よし、次でトドメだ!!」 「お前ら小学生かよ。」
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