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…ん?なんだ?
「兄様ったら優くんの手紙全部大切に保管してるんだよ、愛よね…愛!!」
「そうか?俺も灰音と初音ちゃんの手紙、今も持ってるよ?」
「……私の手紙なんて破棄しちゃいなさいよ!」
なんで!?初音ちゃんだって大事な友達じゃん!!
まぁ…確かに初音ちゃんの場合、謎のダイイングメッセージを残したり…紙一面に豚のイラストだったり正直意味が分からなかった。
灰音はいろいろと俺がいなくなった後の学校の事を話してくれた。
初音ちゃんに告白した奴らを皆殺し(誤)したとか、灰音が卒業した時制服のワイシャツとズボン以外全て取られたとか…(くそっ、イケメン自慢かそうなのか!?)
そういえばフランスパンが何かにショックを受けて転校したらしい(俺が転校した1年後だったから俺の事ではないだろう)
しかもフランスに……………出荷されたのか?
そしてさっきまで話についてこれずに恨めしそうな顔をしてる正夢を見た。
「優さん、もしかしてこの女の兄様っていうのが例の…」
「ああ!ポスターに激似の友達だ!!」
文通してたのがよほどショックだったのか、正夢はオーバーリアクションをしていた。
……そこまでショックな事か?後で正夢にも紹介するのに…
ハッとなった初音ちゃんは俺を見た。
「そうそう優くんに手紙で教えるなって兄様に言われてるんだけどね…」
「初音、帰ってたのか?」
初音ちゃんが何かを言う前に第三者の声がした。
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