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「……そうだったのか」
いろいろあったんだなー…
灰音は俺の旅行カバンを交互に見て恐る恐る聞いた。
「…まさか、お前も?」
「おう!今日からまたよろしくな!!」
バシバシ灰音の背中を叩くとウザそうに振り払うが、なんか嬉しそうだった。
正夢はずっと置いてきぼりだったのでむくれてニコニコ荘の中に入っていった。
一応俺のカバンも持ってるから慌てて追いかける。
内装は外装ほどおんぼろではないが………うん、昔ながらの木造の家みたい。
リビングやトイレ、風呂は共用みたいだ。
後から灰音達がやって来た。
「灰音達の他に誰がいんの?」
「大学生の姉と小学生の弟だな……変な奴ではあるがな」
ほぅほぅ…女子大生ですか!!
巨乳なら尚嬉しいな~、後で引っ越しの挨拶に行こう!!
目をキラキラしながら自分の部屋に入った。
「……灰音くんGはいるのかな」
「毎月殺虫剤振り撒いてるから大丈夫だろ」
つまり……出るんですか黒いG。
蜘蛛の巣がないだけマシだと思っとこう。
荷物は着替えと日用品のみ持ってきたから楽だ。
正夢は隣の部屋でこちらに覗いてきた。
「…優さん終わりましたか?ちょっと近くを散歩してみませんか?」
「ん~分かった」
荷物を置いて正夢と出かけた。
灰音達も誘ったが疲れてるのが断られた(正夢も睨んでまた喧嘩しそうだったし)
……灰音と初音ちゃんは同じ部屋なのか…さすがブラコンだな。
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