序章

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閑静な住宅街に外国人らしき人の家が一軒 外装が黒を基調としてつくられていて、なんだか不気味な印象を受ける 表札には「じょにー」  じょにーさんはこの辺で有名な大学の講師をやっているのだとか 私は先週にじょにーさんの隣の家に引っ越してきた あいさつに行く時間があまりなく遅くなってしまったが、挨拶はしないよりはましだろう。 そう思って家の前まで来たのだが… 何というかこの家に圧倒される 不思議な感覚に襲われ、チャイムを押すのをためらっていた 不意に、ガチャリ と音がしてドアの方を見るとイケメンの外国人がいた 「あ、えー…先週、引っ越してきたものでつまらないものですが…」 良し!言い切った。 今日のミッションは終了  お疲れ 「あー、わざわざありがとうございます。吉田さんでしたっけ?」 顔には似つかない流暢な日本語だな 「そうです。吉田正(よしだただし)です、あなたはじょにーさんでよろしいですか?」 自分でもびっくりするくらい変な感じでしゃべってしまったと後悔している なんだよ よろしいですか? って… 「そうですね、気軽にジョニーってよんでください。 歳もそんなに離れてないでしょ」 「そういえば…――――――――
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