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「さっきの技はおもしろかったよ」  タツオは驚いて混血のリーダーを見つめ返した。 「あんなのただの一本背負いじゃないか」  ジョージは首をちいさく横に振っていう。 「いや、その技にはいる前にタツオがとった間と時間の読みのことだよ。きみとぼくが真剣にやりあったら、どっちが勝つんだろうな。まあ、いい。行軍にもどろう」  月に照らされた丘のうえで、ジョージが叫んだ。   「第1班、第7班、警戒を怠(おこた)らず前へ。出発!」
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