木菟

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学校の友達…ライバル達は、他人を蹴落とす事に必死で、1度もまっすぐに私の作品を見てくれた事がない。 いつの間にか、私自身もそうなっていたんじゃないか? 「…バイトと言っても、簡単ですよ。私が最近知り合いから買い取った洋館をリフォームして、一般の方々が宿泊出来る施設としてオープンしたのです。…貴女には宿泊客として、そのモニターをやってもらいたい。と言うのは表向きの理由で、本当は洋館の中に展示させてもらっている、お父様の作品を1度、貴女に見せたいと思いついたのです。」 …話の内容は分かった。 しかし…、 「100万円というのは…?」 洋館に招待された上、そんな大金をもらえる、なんてやはりおかしくないか? 「…気持ちですよ。お父様の作品は、所有権は私にあるのですが、最近になって価値がついてきましてね。…もちろん、手離す気はないが、貴女に何だか申し訳なくてね。」 ふうん。 父の作品て、そんなに凄いのかな。 お金は確かに欲しいけれど、それよりも、父の作品をこの目で見てみたいと思った。
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