木菟

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「…僕は、違うと思う。」 結城さんとか言う制服の少年が、呟いた。 「ベランダは、あの嵐のせいで、だいぶ汚れてしまっていた。…あの女の子が、あの綺麗な靴で、外へ出たとは考えられないよ。」 …事故ではない。 彼はそう言いたいのだ。 「じゃあ、何?彼女も誰かに殺されたと言うの?」 芦原さんだって、そろそろ分かってきたはず。 この洋館には、殺人鬼がいるんだ。
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