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「それ、まさか…。」
三神の切れ長の目が、驚きで見開かれる。
「黙って見てな。」
あたしは、おそらくカトリーヌのものと思われる紫色のカードをリモコンの切れ目に差し込んだ。
ピピッと電子音が鳴る。
すると、どうだ。
キャンバスに、紫色の斑点が浮かび上がる。
カードを抜いても、それは消えなかった。
「…成る程、こうやって絵を完成させていけということね。…カトリーヌは、ヒキガエル…彼女も両性類か。」
最初に殺された風間も、両性類だっけ？…なぜか、両性類ばかり狙われてるな。
「もしかして、犯人は哺乳類じゃないか？ほら、哺乳類は両性類を攻撃出来ないだろ？」
いい思い付きだと思ったが、三神に睨まれる。
彼女は小声で言った。
「じゃあ、一番怪しいのはあんたね？」
あたしは自分のカードが哺乳類の属性であることを思い出した。
「なあ、三神。どうせだからさ、あたし達のカードも、やってみようよ？…せっかく、石山さんと芦原さんもいることだしさ。皆で協力して、早くこの絵を完成させちゃえば、ゲームは終わるんだろ？」
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