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「よし、よし。いい子だ。ポケットの中か?」
ビンゴ。…あたしの手のなかにあるのは、金色のカード。
「モグラ、ね。やっぱり哺乳類か。…それで、両性類の風間とカトリーヌを先に排除したわけだな?」
あたしは少女を見た。
反抗的な目付きは変わらない。
「恐ろしい餓鬼だな。…そうだ。このスープ、せっかくだからあんたが飲めよ?」
少女の身体が強張る。
泣き叫ばないだけ、上等だな。
「遠慮すんなよ。」
あたしは少女の鼻をつまむと、無理矢理口の中にスープを注ぎ込んだ。
少女はあたしの腕の中で、悶え苦しむと、そのまま動かなくなった。
息絶えたのを確かめてから、あたしは彼女の遺体を、地下室に投げ込んだ。
「…モグラにはそこがお似合いだ。」
三神には言えないな。
でも、これで全部終わった。
警察がやってくるまでの間、少しは休暇を楽しめるかな?
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