血塗られた朝

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中に入ると、彼の遺体は毛布にくるまれていた。 「ベランダの手すりで、首を吊っていたわ。」 三神の顔つきが暗い。 「…彼は自殺願望があったようですね。難しい病気だと聞いていました。」 管理人さんが、彼の遺書を手渡してくれた。 「…これで、3人目。酷いものだわ。」 芦原は静かに部屋を出て行った。 あたしは結城の遺書を広げた。
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