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君への手紙
拝啓
お元気ですか？
僕はまだ
君の面影を抱いたまま、
眠れぬ夜を
過ごしています
君には届くはずもない
手紙を書きながら
独りの夜を
紛らわしているのです
君と出会って
言葉を交わしてから
時が過ぎるのは
早いもので
もう、3年…
離れて暮らす今でも
君の体温が
笑顔や声が…
何故だか
とても鮮明に
残っています
簡単に
触れる事の出来ない
距離に
苛立ちやもどかしいさを
覚える様になりました
僕の望む事は
只、一つ…
君の幸せ
只、それだけなのに
神様は意地悪で…
君には
笑って居て欲しい
君の辛い顔は
僕の胸を
締め付けるから…
君には
幸せになって欲しい
世界で一番、
大切な君だから…
君の
涙は見たくないよ…
でも、無理しないで
僕の前では
隠さずに全て見せてよ
叶わぬ願いは
儚い夢物語…
僕の我儘ですね
君に届くはずもない
この手紙は
宛先は書かずに
そっと引き出しに
入れておきます
誰にも
見つからない様に
鍵を掛けて…
月が綺麗な夜なのに
君と過ごせぬ今宵は
神様の悪戯でしょうか…
嗚呼、せめて
君には素敵な夜を…
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