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私に見えるのは、真っ暗な世界。
私……死んだのかな??
やっと…あの地獄から解放されたのかな…………?
嬉しいのか、悲しいのか、悔しいのかわからない感情。
なぜか、父親があらわれた……………うそでしょ…??
『イヤ……イヤ!!来ないでっっ!!!!!!』
父親が手をあげた瞬間……
『イヤァァァァァァ!!!!!!!』
………………………
はっ!!!!っと、目がさめた。
白い天井が見えた……。
夢………??え…どこ??ここは??
辺りを見るとコンクリートの部屋にソファやキッチン、テレビなど、生活出来るような部屋だった。
私………海で死んだはず…
ガチャ
ドアの開く音に反応した…
振り向くと、どこかで見たことのある男が3人……見覚えのない男が2人…大人で美人な女が1人…
すると、女の人と赤髪の男が話しかけてきた。
「目がさめたんだね。気分はどう??どこか痛い所ある??」
「いきなり、溺れるからビックリしちゃったよぉ~」
………
私は…私は…夢を見てるの??
『……………あの…ここは、どこ??……』
茶髪の男が
「倉庫だよ??」
ぇ……私…死んでないの…??
『私………なんで、生きてるの??』
私は、頑張って生きてきた。
だけど………もう限界なの…
すると、金髪の男が
「俺が助けた。」
『え……??なんで??なんで、助けたりなんか、するのよ???!!!!』
もう、父親からも母親からも、暴力ふるわれるのは、イヤなのに!!
あのまま、見て見ぬふりしてくれればいいのに…………
『私には、何もないのに…すべてを失ったのに…私には、居場所なんてない。』
そう、私には…何も残ってない。おばあちゃんの所に行くはずだった…。
なのに、こうして生きている。
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