1.君との日常

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*** 学校に着いて、私の教室まで来ると拓が振り返った。 「お前、今日帰りどうすんの? 俺が終わるまで待っとく?」 「拓、今日部活何時に終わるの?」 「今日は20時くらいかなー。」 「じゃあ、待ってるよ。 私もそのくらいだし。」 「了解。」 そう言って、拓はひらひらと手を振りながら自分の教室へ入って行った。 …その後ろ姿を眺めていると… 「熱いねー、お二人さん。 このくそ暑い日に。」 「舞子!」 教室のドアから、ひょっこり覗く大きな瞳。 彼女はクラスメートでもあり、大親友の山田 舞子。(やまだ まいこ) 「林怒ってたよー? 沢田は今日も遅刻か?!って。」
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