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「そういえば真一君はお昼の話を聞く限り学食は利用しないんですね 意外です」
「ん、そうか? 基本朝は俺が弁当作ってるし、俺自体そこまで腹は減らないから早弁して食堂に行くこともないんだよな」
運動部の奴らがそうするのは理解できるが、俺みたいなやつが早弁ってどう見ても朝飯食い忘れている奴にしか見えないんだよな…。
「そうなんですか…ってお弁当作ってるんですね 意外です」
「んー、しかし萌やし料理があるなら一度弁当作らず行ってみてもいいがな 明日は真奈の番だし先に言っておかねばならんが」
「真奈さん? 姉妹の方ですか?」
「ああ、この学校に通う妹だ 中等部の会長もやってたしその内お前の座奪われるかもしれんな」
そこで彼女という選択肢が出ないのは常識人の証だな。
似たような話を鳴にしたら『アンタ同棲してる彼女がいるのね…意外だわ』となぜか驚いてたからな。
馬鹿だろ。
「ふふん、初の一年生会長だった私を舐めないでくださいね …お蔭で会長候補の前副会長が敗戦しましたが」
「それは言ってやるな…彼ももう一度副会長ができて満足だろう」
俺からしたら何でルックスだけの天然馬鹿のこいつが選挙に出て、しかも会長になったのかが気になるんだが…。
まさか不正してないよな?
「で、本題に戻るが萌やし料理って何があるんだ?」
「ええと…”萌やしバーガー”と”萌やし丼”、”特盛萌やしラーメン”、”萌やし焼き”ですね」
「…最後のただの焼き萌やしだろ」
というか萌やしバーガーって何だよ。
萌やし丼ってただの萌やしon the riceだろ。
そんなの好き好んで誰が食べるんだか…。
「因みにメニューを考えたのは私です」
その言葉に一瞬空気が止まる…。
外から聞こえる『センパイ センパイ』の声がやかましい。
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