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俺は若干鬱陶しい一年生シスターズ(うるさいのはうなぎさんだけだが)を放置してダッシュし、家近くのスーパーへ向かった。
「さて、後はコーヒーゼリーでいいか」
「………ねえ」
「んあ? 誰だ?」
買い物を終えて会計へ向かおうとした俺は突如後ろから話しかけられたのでうっかり変な声を出しながら振り向いた。
うわ、何でこいつ室内でサングラスかけてるんだ? つか胸でけえ!!
「…木崎真一?」
「ああ、何で俺の名前知ってるんだ? 誰だお前?」
女性とはいえ不審な人物には冷たく返す。
俺が忘れてるだけで実は知り合いだったら謝ろう…。
「…名前は秘密 そのうち木崎は重大な過ちを犯すかもしれない そのことをしっかり考えて葵を守って」
「はぁ? 葵って誰だよ? っておい!! …やけに今日は女性に勝手に逃げられるな」
「ほほう、お前も女性に逃げられたのか? 仲間だな!」
「……誰だ?」
変な高校女子がいなくなったら今度は隣町の高校の制服を着た男子高校生か。
短めの茶色の髪の毛を逆立て全体的にがっしりとしており、軽そうなイメージがあるがかなりのイケメンだ。
…俺のとこいつのじゃ意味が違うだろたぶん。
「ああ、俺か? 俺は金城浩太…隣町に通う雑用部さ」
「ざ、雑用部…あのボランティア団体のか?」
こいつの言う雑用部って依頼さえあれば犯罪グループや暴力団を壊滅させるほど危険な団体らしいんだが…。
まぁ俺のところも人のこと言えねえか…。 つか俺も自己紹介する流れかこれ。
「俺は仰海高校二年 木崎真一だ」
異端審問部のことは黙っておこう。
余計な事態を招きかねないからな。
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