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急にタメ口かよ…。
はぁ、学校始まってまだ数日だというのに…あの部活の何が良いんだ?
あんなのどこぞの暴力団でしかないというのに…。
俺は猫耳女を呆れた目で見つつため息をついた。
「ちょっとセンパイ! ダメなんですか?」
猫耳女は俺に更に近づいてじっと見つめてくる。
うわ…少しネコ目だ。どう見ても猫だな。
「ああ…駄目だ おっと、俺以外の連中に言っても部員にはなれないからな?」
俺が焔…現部長からこの入部案内人の仕事を押し付けられてから何人かの生徒が俺の元にやってきて自らを部員にするよう言ってきたが、すべて断ってきた。
中には暴力手段に訴える奴もいたが、そう言うやつは問答無用で職員室行きだ。
ウチの部の顧問は見た目は若いがウチの部員に手を出す奴は問答無用に断罪するからな…。
とはいえ女の子の入部希望者は初めてだな。
何故入ろうと思ったのか理由を聞くべきだったか?
「諦めませんようなぎさんは…また会いましょうセンパイ! 今度は負けませんからね!」
「あ、おい… 行ったか…」
また会うって言ってたが教室には来ねえよな?
面倒くさくなりそうだな本当に。
つか会長遅すぎるだろ!!
ガラガラ~
「すみません木崎さん 会議が終わりましたのでお入りください」
俺が心の中で毒づいているとようやく中から眼鏡をかけた役員が出て中に入るよう言ってきた。
流石に会長ではないこいつを罵倒することはできないので黙って中に入る。
俺が中に入ると、中には俺のほかにさっきの眼鏡を含めて四人の生徒がいた。
その中の一人で唯一の男が俺をちらっと見て会釈しながら去っていく。
それに続いてさっきの眼鏡も挨拶をして帰っていった。
つまり残るのは俺と会長、そして会計役の女の子だ。
これから萌やし談義が始まるのかと思うと胸が熱くなるな。
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