萌やし好きの結集

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「あ…真一君、帰ってきてたんですか」 「ん、会長か すまんなさっき途中で帰って」 部屋を出るや否や、会長が俺に話しかけてきた。 もしかしてもう一度確認しにきたのだろうか。 「いいえ、気にしないでください! それより生徒会室へいらしてください 会計さんはいないので二人っきりですが…」 「あれ? その話って会長だけで話して大丈夫なのか? 元は会計の仕事なんだろ?」 俺の言葉に会長は少し頬を赤らめて… 「いいから部屋へ入ってください… 一応会計さんの許可はとってますから大丈夫です」 と答えた。 なんで頬赤いの? 別に惚れてるわけではないはずだが…。 そんなことを考えながら俺は生徒会室へ向かった。 「さぁ席へどうぞ 今お茶を入れますね」 この話長引くのか…。 別に気にしないが、俺が学校に残ってる間にうなぎさんがここに詰めかけてこないか心配だな。 「はい、どうぞ! 愚弟が友人のつてでもらってきた高い紅茶です」 「…それ言う必要ないだろ」 つか自分の弟愚弟と言ってやるなよ…。 俺は心の中でそう思いながら、熱い紅茶をほんの一口飲む。 自慢ではないが俺は基本的に沸騰したお湯でもやけどせずに飲める。 …ただの宴会芸だがな。 「あれれ…? あ、あはは…ごめんなさい あまり男の方と話すのは得意ではないので」 「そうだっけか? だからさっきから顔が赤いんだな 別に会計がいるときでもいいだろうに、何で今日なんだ?」 「萌やしの話もそうですが、色々と他に話すこともあるので時間を作ったんです」 「ふーん…あ、これウマいな 流石会長の弟が友人のつてでもらった紅茶だ」 「…確かに言う必要なかったですねそれ」 分かったようで何より。
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