第1話 「始まり」

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「これは私達の秘密だよ?」 「うんっ..」 麻子は両手でズボンのポケットを探り、そっと小さい指輪を取り出した。 「わぁ、綺麗..」 「咲にあげる」 「本当?」 「本当。」 「やった!」 「でも条件がある」 「条件?」 「私とずっと一緒にいるっていう条件」 「..んー..わかった!」 「いいの?」 「いいよ!麻子とずっと一緒にいるっ」 「ありがと咲。よしよし」 「麻子好きー、えへへ」 私は麻子を失うのが嫌だった。 もし断ったら、今頃麻子は私の前からいなくなっていたかもしれない。
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