第2話

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虹橋 凌駕は思い出したように 窓のカーテンを開け、 夕暮れの色をベッドに映すと、 私にすぐそばのソファーを勧めた。 「……僕もそっちに移動しよう。 今日は少し体調がいいからね」 と、ベッドから降りる。 立ち上がった凌駕は、 日向とほぼ身長も変わらない。 年子とは言え双子みたいだった。 「……あんま無理すんなよ」 広田に言われると 凌駕は頷き、 私の座るソファーの正面に ゆっくり座った。 深呼吸し、 咳を1つして、 「……さて。 名前は言ったから……、 次はどうしようかな」 チェスの駒を進めるように、 考えながら凌駕は話した。 で、 「……じゃあまず、 ヒーちゃん、君は…… 幼稚園の頃の事、少しは……覚えてますか?」 そう、切り出して。
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