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「っつか、やっぱ日本人だからか?」
「どういうこと?」
授業中、お互いタブレットを手元において教授の声を聞きながら、小声で話す。
「真面目に彼女一筋ってやつ」
そんな聞きなれないフレーズに凌はレオを一瞥して、
「別に真面目とか日本人だからって言うのとは違うよ」
そう返した。
「だって日本にいんだろ? 離れてっし、お互いの行動が見えるわけじゃない。向こうにしたって今頃別の誰かと――」
「それでもいいよ」
「はい?」
聞き返すレオにもう一度「それでもいいよって言ったの」と繰り返す。
「別に彼女が誰を好きでも、僕は彼女が好きだから」
きっぱりとそう口にする凌にレオは驚くようにくりくりの目をさらに大きく見開いた。
「……それってさ」
「なに?」
「重くね?」
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