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そう言われて、タブレットからレオに視線を移す。
「だってそうだろ? そんな思われたら相手だってそう思わなくちゃいけないって思うだろうしさ。軽く浮気も出来ねぇよ」
「してほしいとも思わないけど?」
「言葉のアヤだ。別に浮気を推奨してる訳じゃねぇけどな、少しくらい息抜いたっていいだろ?」
そんなものだろうか? 誰かと深く付き合うなんて美穂が始めて。
だから自分の行動が、思いが彼女の重荷になってるなんて考えたことも無くて――。
「もっと軽く付き合えよ。別に分かれろって言ってるわけじゃないぜ? 強い束縛は嫌われるって話だ」
「束縛……」
してるんだろうか? 確かに彼女が他の男の話をすれば面白くない。それはそこからきてる気持ちなのかもしれないけど……。
「だからさ、今度サリーんちのパーティー行かね?」
「なに、それ」
「ま、入学おめでとうパーティーってところか?」
「……」
「よし、決定な?」
返事のない凌に対し、レオは勝手に解釈してタブレットで誰かにメッセージを送ってた。
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