言えないキス

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「そうか、友達との付き合いも大切だしな!」 今夜のことを告げると「でも、ハメを外しすぎるなよ?」と背中を叩くホストファミリーのマーフィ。そして、 「変な女には気をつけるのよ? リョウはシャイで大人しいから、あたし心配だわ!」 なんて両手を腰に当てて鼻息荒いアリー。 その姿にマーフィは「こらっ!」と怒り、凌はふわりと笑った。 きっちり、約束した時間に鳴らされる電話。 それに出ると、 「俺だ! 今、表にいるから」 とだけ告げてレオの通話は切れた。 家を出るとアイドリングしてる車が1台。 「リョウ――!」 上機嫌に窓から体を乗り出しててを振るレオに凌は少し呆れるように笑みを作った。
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