1560人が本棚に入れています
本棚に追加
パーティーはまだまだ終わらない。
「リョウ! ビリヤードやんね?」
「僕、やったこと無いけど」
「じゃ、私が教えてあげる」
それは誘ったレオの声ではなくて、その声に振り向けばサリーが凌の腕に絡みついてくる。
「あのね、サリー。それじゃキューが持てないよ?」
「……それ、ちょっと違うんじゃない?」
「ん?」
「まぁいいいわ」
そう言ってサリーは台の上に座り脚を組んで、
「私がリョウに教えてあげる」
ウインクするのだけど、短いタイトスカートからサリーの太ももが露わになった状態を凌はじっと見つめた。そして、
「サリー、パンツが見えちゃうよ?」
ストレートすぎる凌の台詞に周囲は爆笑し、サリーは顔を歪めた。
「……ちょっと、その言い方はないんじゃない?」
「うん、ごめん。もっと小さな声で言えばよかったね。でも、ここ音楽がうるさいから――」
そんな凌は笑顔のままサリーに顔を近づけて、
「次からはこうして教えるよ」
「――っ!!」
優しい声で耳元で囁くからサリーは身体を硬直させ、顔を一気に赤くした。
「とっ、とりあえず! キューの持ち方からよ!」
台を降りて焦るようにそう言うサリーに凌はニコリと笑って「うん」と頷く。
「手はこう、人差し指をこうして――」
「ねぇ、サリー」
次は本当に耳元で囁くから、サリーの肩がビクリと震える。そして、
「屈むと胸が見えちゃうよ?」
そんな声にサリーは思わず身体を起こしてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!