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暑い夏休みはどんどん過ぎていく。
予備校に部活、その後には、
「どーしてそうなるっ!」
「ってぇ!! なんで殴んだよ!?」
「さっき教えたばかりだからだ!」
アキのスパルタ教室。
最初は生徒も二人だったのに。
「アキー、これが分かんない!」
「……メイ。目の前の教科書に答えがあるよ」
「あ」
舌を出しながらポリポリと頭を掻くメイか増え。
「コータ、起きて」
頬杖を付いて虚ろな目をしてるコータに美穂が肩を揺れば、
「起きろ! コータ!!」
「――ってぇ! 頭を叩くな!!」
容赦なく落とされるアキの鉄槌。
そして痛がるコータの隣で笑う真由美もいた。
「うんうん、馬鹿がひどくなるよね?」
「……猿に言われたくねぇ」
「何を!?」
「なんだよ?」
人数が増えて楽しいけれど、
「もう少し真面目にやれよ? 責任持てないからな」
アキな言うことはもっともで、4人は口を揃えて、
「はーい」
と笑顔で答えた。
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