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「そんなの普通だって! あたしとアキなんて家がお隣なのに部活優先で毎日会えないし!」
「そんなもんだよね~。コータも最初の方は結構ちゃんとメールくれてのに、最近じゃ『おやすみ』とか、『わかった』とか絵文字の一つもなくたったもん!」
こんなメイと真由美のコメントに美穂は苦笑い。
「冷めてくるって言うのとはちがうんだけど」
「うんうん、分かる!」
そんな2人の声に美穂も「そうだね」と相づちを打った。
飽きたとか冷めたとかとは違う。
でも、アメリカに彼が行ったばかりの時とも違う。
「きっとさ、『落ち着いた』って言うんじゃない?」
「あー、なるほど! メイ、偉い!」
褒める真由美に美穂も小さく「……そっか」と呟くとメイは「えっへん」と自慢そうな笑顔を浮かべる。
「だからさ、そんな気にすることないって!」
「そうそう、みんな一緒だからさ!」
そして、これがふたりの慰め方なんだと気がついて、
「うん、ありがとう」
美穂は笑顔をつくってそう言った。
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