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「そなた、本を投げてストレスを発散するなど本がかわいそうだとは思わんかね。」
俺は驚いた。何処からともなく聞こえてきた声は、いきなり説教をし始めたのだから…だが、驚いてばかりではいられない。
声の主が誰なのか聞いてみようか。
「お前誰だ。どこから声を出してやがる」
「えっ、なんだと!私の声が聞こえたのか…しかしあり得ん!私の声はあっちの世界には聞こえないはずだ。」
あっち…の世界?
声の主はとても驚いていた。まるで、あり得ないというような驚きの声を上げて。
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